病に屈せず2000回登頂へ 北九州市の佐々木さん 九州の環境保全指導に力

病に屈せず2000回登頂へ 北九州市の佐々木さん 九州の環境保全指導に力

  • 西日本新聞
  • 更新日:2018/02/15

環境省の自然公園指導員として全国各地の山に登り、登山者の安全確保や環境保全に取り組む佐々木公裕(きみひと)さん(65)=北九州市小倉南区=が、登頂回数2千回を目指して奮闘している。13日現在で633の山に登り、登頂回数は延べ1998回。今月中に2千回に到達する。腎不全を患い、宿泊を伴う登山は難しくなったが「病気に悩む人に勇気を与えたい」と頂上を目指し続ける。

佐々木さんは1996年、ダイエット目的で登山を始めた。2002年、通っていた登山道具店の紹介で福岡県の環境保全指導員に。06年には自然公園指導員を環境省から委嘱された。カルスト台地の平尾台を含む北九州国定公園や、世界最大級のカルデラがある阿蘇くじゅう国立公園など主に九州を活動場所とする。違法な建物や開墾地、道標の破損を発見すると環境省へ報告し、対策を求める。

忘れられないのは08年5月、大分県の鹿嵐山雌岳(かならせやまめだけ)(730メートル)への登山だ。夕方に下山中、1人で登る高齢男性とすれ違った。方角を問われたため、教えて別れたが、翌日の新聞で男性が滑落死したことを知った。危険が伴う登山。「あの時、下山を促していれば」と今も悔いが残る。

11年には登山を楽しみながら安全について学ぶ「西登会」(西日本の山に登る会)を結成。禁止された場所で火を使用する登山者に注意するなど、マナー向上や事故防止にも注力するようにもなった。

腎機能が低下する腎不全と闘う。塩分やタンパク質の摂取が制限され、宿泊先の食事は食べられない。数日かけて長野、岐阜県の御嶽山(3067メートル)、青森県の八甲田山大岳(1584メートル)などに登った以前と違い、最近は福岡県の英彦山(1199メートル)や犬ケ岳(1131メートル)などへの日帰り登山が中心。月に5~6回は出掛ける。

佐々木さんは魚や鶏肉、減タンパク米が中心の食事療法に取り組む。いずれ人工透析が必要になるかもしれないが「病気でも、食事と運動で健康に暮らせることを示したい」と前を向く。

=2018/02/14付 西日本新聞朝刊=

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