1997年打上げの探査機カッシーニ、土星の輪を何度も通過する「グランドフィナーレ」ミッション開始

1997年打上げの探査機カッシーニ、土星の輪を何度も通過する「グランドフィナーレ」ミッション開始

  • Engadget
  • 更新日:2016/12/01
No image

1997年に打ち上げられ2004年に土星に到達、12年にわたる観測で数え切れない発見を地上へ届け続けてきたNASAの探査機カッシーニが、その最後のミッションに臨みます。11月30日から始まったGrand Finaleミッションでカッシーニは、土星の南北の極を周回しつつ何度も輪の中にダイブします。

このミッションでカッシーニは土星の南北の極を結ぶように縦にまわりながら、赤道付近では輪の外周部分をかすめるように通過します。さらに土星のA環のすぐ外にあるF環に8000kmの位置にも接近通過し、その粒子の成分サンプルを採取する予定。ほかにも、2006年にA環内に発見した「プロペラ構造」の観測も実施します。

No image

このプロペラ構造については、A環内にあるとされる小さな衛星「Moomlet」とその周囲の輪の粒子が、互いの重力の複雑な関係によって構成されているとするシミュレーション結果が2006年に公表されています。しかしいまだ詳細は不明なまま。カッシーニがMoonletを初めて画像でとらえられるか、そして観測でどこまでプロペラ構造の解析が進むかにも期待は高まります。

カッシーニは7日に1回のペースで輪の接近通過を繰り返し、2017年4月には土星大気圏への降下準備を開始します。カッシーニを最後に土星大気圏に突入させる理由は、探査機に付着しているかもしれない地球の微生物が土星の衛星を汚染してしまうのを防止するため。カッシーニは9月ごろには土星の厚い雲の中へと突入し打ち上げから20年ちかくにおよぶ活動を停止することになります。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

サイエンスカテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
Googleの機械学習システムは専門医よりも上!糖尿病による網膜症の兆候を機械学習できるシステムを開発
脳に電気刺激を与えて忘れた短期記憶を再生することに成功
火星で恐竜の化石(頭骨)が発見される! 歯までクッキリ、火星にもジュラ紀があった!?
引きこもりはなぜ起こる?京大教授らがメカニズム発見
NASA が「宇宙飛行士のトイレ事情解決法」を公募中! 採用されたら賞金340万円が貰えるぞ!!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加