あの頃これが欲しかった!ビデオのバッテリーが使えて拡張性抜群のノートPC『チャンドラ』

あの頃これが欲しかった!ビデオのバッテリーが使えて拡張性抜群のノートPC『チャンドラ』

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/12
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(成人で水着を着用しています)

モニタ、キーボードやポインティングデバイス、バッテリ等がコンピュータ本体と一体化された、持ち運び可能な二つ折りで軽量なパーソナルコンピューターである「ノートパソコン」。

昔のノートパソコンは、デスクトップパソコンに比べて高額な割には、CPUのスピードやメモリサイズなど、かなりスペック的には劣るものでありました。

当時のユーザーは、低スペックについてはある程度覚悟の上で使用していたものの、一番困った事が、小型パソコン特有の宿命とも言うべき、拡張性の無さでした。

現在の様に、USB端子を内蔵してさえいれば、マウスやキーボードだけでなく、プリンタや有線LAN、変換器を通して外部ディスプレイ接続など、その他の様々な、大抵の周辺機器が接続出来る時代とは異なり、それぞれの周辺機器には、パソコン本体に専用の接続端子がほぼ必須な時代でした。

いわゆるポートリプリケータ・ドッキングステーション・クレードル等と呼ばれる、入出力端子を拡張出来る装置が用意されていれば話は別ですが、それが無ければ拡張性は諦めざるを得なかったのです。

従って当時の小型ノートパソコンユーザーは、低スペックを我慢するだけでなく、本体のみで完結する業務に使用を限定する様な使い方しか出来ませんでした。

そんな中、1997年、とある小型ノートパソコンが登場して話題になりました。

そのノートパソコンとは・・・。

「チャンドラ」。

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(Amazon.co.jpから引用)

チャンドラとは小説家のレイモンド・チャンドラーの事ではありません。

そして、具体的な商品の型番でもありません。

チャンドラとは、商品開発時のコードネームであり、複数のメーカーから発売された際の総称です。
(ちなみに「2001年宇宙の旅」の「HAL 9000」の開発者であるチャンドラ博士が由来ではないかともいわれています。)

チャンドラは、IBMとリコーの合弁会社の、今は無きライオス・システムで開発されました。

当初はもちろんIBMのThinkPad シリーズの一つとして発売される予定だったそうですが、丁度その時期、既にIBMではThinkPad 535が発売されており、残念ながら競合商品になるために、発売は見送られる事となりました。

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(wikipedia ThinkPad 535の項より参照)

普通ならばそこで商品はお蔵入りになってしまうのですが、そこでなんと!

パソコン通信サービスのNiftyの専用会議室では、既にチャンドラのスペックを知ったマニア達が大いに盛り上がっていた事もあり、ライオス・システムとしても、どうせIBMから商品を出せないのであれば、自分たちの所で販売してしまおうという事になったのです。

1997年1月8日、日本オフィスシステムより数量限定の通信販売で発売した「NP-10」は、すぐに完売するほどの人気を誇りました。

そして、その後、複数の会社(フロンティア神代、エプソンダイレクト、日立など)からも同型機が発売される事となったのです。

今から考えると、実におおらかな時代でありました。

仕様としては以下となります。(wikipediaを参照)

●サイズ:235.2(W)×173.2(D)×32.7(H) mm、重量 1.24kg。
●CPU:Pentium100MHz ~ MMX Pentium 133MHz。
●標準搭載メモリ:8MB。最新BIOSの適用により136MBまで増設可能。
●B5サイズ1スピンドル、8.4インチ液晶画面搭載。
●フロッピーディスクドライブ(付属品)はFDDポート接続による外付け。
●外付けCD-ROMドライブはオプション。
●HDD:8.45mm厚の東芝製。540MB~2GB搭載。
●日本語BIOS

そして最大の特徴である拡張端子としては、

●シリアルポート
●パラレルポート
●外部ディスプレイ端子
●マイク入力
●ヘッドホン/スピーカー出力
●マウス/キーボード共用ポート
●赤外線ポート
●3つのPCカードスロット

…などと、メガ盛りの端子数を誇りました。

まさにデスクトップPC並み。と、いうか、赤外線ポートやPCカードは通常、デスクトップパソコンには付いていないというか普通付けないので、ある意味デスクトップパソコン以上だったかもしれません。

さらに特筆すべきことは、バッテリの規格です。

本体には2個のバッテリを搭載可能だったのですが、なんとそのバッテリは、当時のビデオカメラ用汎用バッテリと同じタイプのものを採用しており、専用バッテリを購入せずとも一般の電器店で入手可能というものでした。

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また、以前記事で紹介したウルトラマンPC PC-110のバッテリとも互換性があった様です。(そもそも、同じ開発先でした。)

バッテリが汎用品だなんて、イマドキのノートPCでは考えられませんね!

あの頃これが欲しかった!当時世界最軽量だった手のひらサイズのウルトラマンPC、IBM『Palm Top PC 110』

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また、2つあるバッテリを1個ずつ交換する事で、PC稼働中でもバッテリ交換が可能という優れものでした。

これは凄い!

そんな、一見良いとこだらけの様なチャンドラでしたが、液晶画面の解像度が640X480(VGA)しかないので、流石に当時でも画面の狭さは否めませんでした。

そして最大の弱点として、筐体の作りが弱くて壊れやすかったようです。

モバイルパソコンとして、それダメじゃん! という面もあるのですが、豊富な端子とマニアが弄りまわしやすいPCとして人気を博し、その後2代目となるチャンドラ2も登場して、これまた複数の会社から販売されました。

しかし、その後、開発元のライオス・システムは1999年に解散してしまい、チャンドラの歴史もそこで終止符を打つ事になりました。残念!

あの頃これが欲しかった!多種のインタフェースを備え拡張性が高くてビデオのバッテリが使えたノートPC 「チャンドラ」。

ノートパソコン発展期の不朽の銘機として、今でもパソコン史の中で燦然と輝いているのです…!

※これまでの写真、資料は主にwikipedia等を参照および引用を致しました。
※本記事は、あくまでも筆者の微かで不正確な記憶と主観に基づき、独断と偏見で飛躍した説明足らずで知識不足の実にテキトーな表現による中身のない単なる「エッセイ」であり、特定メーカーや機種、人物、趣味・嗜好・その他いろいろを貶める意図は全く御座いません。また筆者及び編集部はそのサービスの内容や継続性等を保障するものでは御座いません。
※本記事に登場する、登場人物のキャラクターや言動は全てフィクションです。

文/FURU

デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→http://www.furuyan.com

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