五輪会場見直し問題「4者協議」作業部会報告(全文1)アリーナは結論先送り

五輪会場見直し問題「4者協議」作業部会報告(全文1)アリーナは結論先送り

  • THE PAGE
  • 更新日:2016/11/29
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五輪会場見直し問題「4者協議」作業部会報告(THE PAGE編集部)

東京五輪・パラリンピックの会場見直し問題で、国際オリンピック委員会(IOC)と東京大会組織委、東京都、政府によるトップ級の4者協議が29日午後2時から都内のホテルで行われた。

IOCからはジョン・コーツ副会長、組織委からは森喜朗会長、都からは小池百合子知事、政府からは丸川珠代五輪担当相が出席。大会経費の問題のほか、ボート・カヌー、バレーボール、水泳の3つの競技会場見直しを議論した。この日の協議で決定が出されるとされていたが、結論が先送りされるとの報道もあった。

協議は3つの部に分かれ、(1)午後2時から同45分まで作業部会に関する報告、(2)午後3時から同45分までは議事整理、(3)午後4時から同30分までがまとめとなる。(1)と(3)はメディア公開されるが、(2)は非公開での協議となる。

森喜朗会長、丸川珠代五輪担当相のあいさつ

森:はい。コーツ委員長、ギラディ副委員長、デュビさん、皆さん、ありがとうございました。ご苦労さまです。私から意見を言うということは、コーツさんからの命令ですから、感想は申し上げますが、今日のこの会は東京都から出ている、いわゆる調査要求というんでしょうか、施設に対してのお考え、それに対してIOCがどう受け止めるか、それを思ってバッハ氏が10月お帰りになって作業部会等を続けた結果の、今日は、その結論を出せる日です。

ですから、私がまず、結局どう思うかということであれば、少なくとも今、対象になって結論の出ていない3つの施設について、予算はまた別にありますが、この3つの施設について、どういう結論をお出しになるのか。そしてその結論を小池知事が、どう受け止められるのか。それを伺って私がこの問題に対しての意見を述べるのは私の立場です。私は組織委員会でありますから、主催をする東京都が進めていくことについて、われわれはそれに従っていくことは当然であろうというふうに思っております。

従って、あえて、(※判別できず)、所見を述べろということであれば、今、共通のわれわれは船に乗って、そして共通のテーマはいいオリンピックをつくろう。そしてもう1つはできる限り節約をしよう。先ほど、コーツ委員長からお話しになりましたのは、2000億削減したことの評価だと思います。あれは私どもがやりました。確かにコンパクトと言われた、あの8キロ圏内のものでは、いろんな意味で物理的にもお金が掛かることがよく分かりました。周辺や、それの環境を整備するためにも大変なお金が掛かる。従って、ここは見直していくべきだろうということで、個々に、2年ちょっとかかりましたですね。

おっしゃるとおり、IOCは常に何か、この決められたことが変わるなら、決められていることが変わるなら、NFとIFの了解を取ってください。IF、NFの了解を取ったらIOCとしては了解しますということは常に、(※判別できず)の意見でしたから、このために大変な努力をみんなしました、組織委員会。そして、竹田さんの率いるJOCの皆さんも、つまり、所属されるNFの皆さんも。もう何度も、外国に行ってお願いをしたり意見を交わしたりして、まとめ上げてきたのが、この2年前から、約2年間ちょっとかけて作ったものでありまして、それをさらにまた変更するということであれば、本当に節約するということについてはわれわれも大賛成。

小池さんが初めて当選されて、私はごあいさつにおみえになったときも、改革をされることは大賛成ですよということは申し上げてございます。しかし、やはり期間というものはある。それからその準備をかかる日数というものもある。それ以上、時間をかけて多くの人たちに、今おっしゃって、延ばすことによって掛かる諸経費を考えてみたら、逆にそのほうがプラスになってしまう。プラス、マイナス逆になってしまうことだってありうるわけですから、だからできるだけ早く結論を出すということが大事かというふうに思います。しかし、この会議を編成し、こうした形で議論をするということになったのは大変良かったことであって、これは、知事の選挙における、公約における、1つの結果であって、これは私は評価をしたいというふうに思っております。以上です。

丸川:ありがとうございます。4者協議のご提案を、初めにバッハ会長からお伺いをして、それについてお会いをしたときに、ぜひこのご提案を実りあるものにしたいということをお伝えいたしました。参加してもらいたいというバッハ会長の要請を重く受け止めて、国としても4者協議に参加、また協力をさせていただいてまいりました。

この4者協議ではレガシーの創出とアスリートファーストを実現しながら、オリンピックの持続可能性の観点から、いかに大会経費を抑えるかが課題とされております。今月初旬以降、二度にわたり開催されました作業部会では競技会場の見直しのほか、コスト抑制の方策について精力的な議論が行われたと承知をしております。今後、納税者の理解を得ながらコストカットの議論をしていくためには、パーツ、パーツではなく、コストの全体像を示しながら議論をすることが必要と考えておりまして、この点についてもバッハ会長と、その面会の際に合意をさせていただいたところです。

ですので、今回、ラフな形でもよいので、大会経費をなるべく早く国民の皆さまにお示しし、それを踏まえながら関係者が引き続きコストカットの議論を、また努力を重ねていく必要があると考えております。このあとのセッションにおいて、大会の経費が示されることを期待しております。本日の議論を通じて大会の成功に向けた方向性を示すことができればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

水泳は予定されていた会場で行う

小池:コーツ委員長、アレックス、クリストフ、皆さま本当に、今回、この4者協議がこのような形で開かれるまでに至ります、ご努力に心から感謝を申し上げます。そして調査チームが、それぞれ宮城や横浜などに出掛けてまいりました、地域の皆さま方にも心から感謝を申し上げたく存じます、ありがとうございます。

ちょっとこちらの数字をご覧いただきたいのですが、東京、日本の首都でございますけれども、1964年のオリンピック大会、これは新幹線ができ、そしてまた首都高速ができということで素晴らしい大会となり、その後の高度成長につながりました。人口も増加いたしました。そして今やこの人口にいたしましても、2025年には東京でさえピークが来るというような状況になっておりますので、1964年の形を繰り返すという、それは、東京は取らない、そういう道は取らない。むしろ2020年以降のことも考えながら、日本の成長と、そして首都東京の成長と、そういったことを見据えた大会にしなければならないと、このように思っているところでございます。

ちょうどこちらのほうご覧いただきたいんですが、今回、IOCの皆さま方にもお願いをしたところでございますけれども、今回、東京はこの大改革の下に、次のような考え方をまとめさせていただきました。2020年のオリンピック・パラリンピックはどうあるべきなのか。こちらのこのアジェンダ2020、ここでバッハ会長がうたっておられる、プリンシプルとゴール、そしてサスティナビリティーという基本的な言葉、さらには既存の施設を使っていきましょう、そして持続可能性を追求していきましょうという、さまざまな提言を、それを実際に生かすのが次の東京大会、初めての大会になると考えております。

そういった中でコストの削減、そしてまた、この総コストのキャップをはめるということ、それから全体のガバナンスをどのようにして確保していくかなど、さまざまな考え方、また目標がございます。で、本日このようにお忙しい皆さま、お集まりいただいている中で、今日の時間割で、ずっと最後に結論を言うのではなく、申し上げるのではなく、まず東京としての現時点におきましての考え方を申し述べさせていただきたいと思います。

特に3会場の問題でございますけれども、これまで、いろいろと精査をさせていただきました。そしてIF、NF、皆さま方からアドバイスも頂戴いたしました。その結果、まず水泳、アクアでございますけれども、これは当初2万席が必要と伺っておりましたけれども、1万5000席でよいとの、そのようなお答えをいただき、また建設を途中、大会後変えるという減築、建築の築を減らす、減築につきましてはこれは行わないという方法で、こちらのほうは、コストにしますと683億円掛かるというものが、513億円という、170億円の減少ということになりますが、こちらの方法でアクアを現会場で、予定されている会場で行っていきたいということがまず第1点。

海の森は予定地で行う 長沼案は見送り

それから2点目の海の森でございますけれども、先ほどコーツ委員長とも、コーツ委員長はご承知のようにボートの選手でいらっしゃいまして、一番よくご存じでございます。そしてこれにつきましては、今回、宮城の長沼のボート場、これは即使えるところでございますけれども、こちらをぜひ事前キャンプの場所として活用することを、(※判別できず)するということをおっしゃっていただいております。長沼につきましては大変知事が積極的で、そしてまた取り組んでこられ、さらには復興五輪という一番初めのキーワードを、これを実現するには良い会場であると、このように考えたわけでございますけれども、さまざまな費用の面、そしてまたロケーションの面、さまざまのことを考えますと、この海の森の予定地でもって、そして進めていくという、この案を東京都は取りたいと思っております。

ただし、これにつきましては、そのあとの運営も考えますと毎年かなりのコストも掛かるわけでございまして、これについて、この競技連盟、競技協会の皆さま方がどれぐらいコミットしてくださるのかということも私はぜひ確認もさせていただきたいと思っております。

有明アリーナ、横浜アリーナはクリスマスまでには最終結論を出す

それから3番目のアリーナでございますけれども、有明アリーナ、現時点で404億円ということでいわれておりますが、一方でアジェンダ2020にありますように既存の会場、これは、私どもは横浜アリーナはどうかということで何度もテクニカル・ワーキング・グループの皆さま方も現地を訪れていただきました。今、ご覧いただいているのはこのバレーボールの会場をどこにすべきかということで、いろんな世論調査が行われておりますのも、横浜アリーナが7割を超えているという、こういった数字でございます。これについてテクニカルな面でワーカブルというお話もいただいております。

そしていくつか確認しなければならないこともございますので、このアリーナの問題、有明アリーナと横浜アリーナに関しましては、あとしばらくお時間を頂戴し、といいましても、おっしゃるように時間は迫っているわけでございまして、クリスマスまでには最終の結論を出したい、その間の猶予をいただけないかということを先ほどIOCのコーツ東京大会の委員長のほうにお話をしたところでござます。

以上3つの会場の考え方につきまして東京都としての現時点での考えを申し述べさせていただきました。そしてまた2020年の東京大会をオールジャパンで行って、そしてまたアジェンダ2020を具現化する最初の大会となりますので、その責任をしっかりと痛感をしながら前へ進めていきたいと思っております。今、ご覧いただいているのはこの4者協議に当たりまして、私どもが考えたものをまとめ、またIOC、それぞれの項目ですね、レガシーなどもまとめさせていただきました。

もう1つ最後に図がございますけれども、これによって圧縮幅をご確認いただければと、このように思います。以上お時間を頂戴いたしましたが東京都の考え方、そしてまた東京都がこれまでの結論として出したものをご説明させていただきました。どうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。

【連載】五輪会場見直し問題「4者協議」作業部会報告 全文2へ続く

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