環境を重視する米ミレニアル世代が変える10の業界

環境を重視する米ミレニアル世代が変える10の業界

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2019/09/15
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米国の「ミレニアル世代」の消費習慣が、気候変動問題にプラスの影響をもたらしている。国連が「持続可能な開発目標(SDGs)」を掲げ、全ての人々のための持続可能な未来の創造を目指す中、彼らは企業も環境保護を重要な目標の一つに含めるべきだと考えている。

米国勢調査局によれば、同国のミレニアル世代の人口は約8310万人。調査機関ピュー・リサーチ・センターの定義では、1981〜1996年生まれがこの世代に当たる。彼らが求める透明性と持続可能性は、主に以下の10分野に関連のある業界に利益をもたらすと考えられている。

1. ファストカジュアル・ダイニング
ミレニアル世代は、ファストフードの健康への影響を懸念している。がんや高血圧、肥満など、生活習慣が原因となる病気の患者が増加してきたことを受け、彼らはファストフードよりもファストカジュアル・ダイニングを選ぶようになっている。

ウーバーイーツ、グラブハブなど、アプリを通じてデリバリーを注文できるサービスが登場したことも、健康的な食事を取ることを容易にした。

2. ファッション
繊維工業は二酸化炭素の排出量が多く、環境にとって有害だ。エネルギー・環境問題が専門の米マーケティング会社シェルトン・グループが発表する年次報告書「エコパルス(Eco-Pulse)」によれば、この世代の90%は、パタゴニアなど社会・環境問題への対応に関して信頼できるブランドの製品を購入したいと考えている。

また、調査会社ミンテルによると、17〜26歳の若いミレニアル世代の44%は、より環境に優しい生地が衣料品の生産に使われるようになることを希望している。

3. ハイブリッド技術
コンピューターとインターネットと共に成長してきたこの世代は、2つ以上のテクノロジーを組み合わせたシステムからなり、効率的で環境に優しいハイブリッド技術を理解することができる。例えば、この技術は排気ガスの量を削減するものとして、自動車に取り入れられてきた。化学物質や汚染物質などを排出せず、低燃費で環境に優しいテクノロジーだ。

4. シェアリングエコノミー
テクノロジーはこの世代がリソースを共有し、協力し合い、人とつながることを容易にした。そして、入手可能なモノやサービスの幅を広げた。シェアリングエコノミーは個人が所有する自動車やバイクの数を減らし、それらの生産台数を削減させたことによって排気ガスの量を削減。環境の持続可能性を高めた。

5. 清潔な水
新鮮で健康的な食品、清潔な水に対する関心が高いこの世代は、特に清潔な水へのアクセスがないことが環境問題のほか、下痢などの健康問題につながっていると考えている。

ミレニアル世代は年上のどの世代よりも、健康管理と長期的な生活の質を重視する。こうした考え方の変化を受け、多くの産業・企業が製品ラインの拡大やビジネスモデル・販売促進戦略の見直しに乗り出している。

6. 健康アプリ
消費者に関する最近の調査では、次に1兆ドル規模の産業になると予測されるのは「健康とウェルネス」だ。ジムに通うよりも屋外で運動することを好むミレニアル世代も多いことから、ペロトン(Peloton)など自宅や屋外で利用可能なワークアウトアプリのユーザーが急増している。

7. 紙の節約
この世代は、オフィスでの紙の使用量を削減することを支持している。プロジェクトでの情報の共有などには、Googleドライブやドロップボックスなどのオンラインストレージサービスの使用を促している。

また、彼らは手紙やはがきを送らなくなっており、連絡を取るための手段をインターネットに頼っている。

8. 省エネ
この世代は自分のエネルギー利用についても把握しておきたいと考える。また、ガジェットは消費電力の少ないものを好む。彼らにとって魅力的なのは、クリーンエネルギーを提供する太陽光発電と風力発電だ。投資先と勤務先のどちらについても、スマートで環境に優しいことを重視する。

9. オーガニック食品
肥満が世界的にまん延した中で育ったこの世代は、健康的な食習慣によってこの問題に対応しようとしている。食品製造と地球に対するその悪影響も懸念しており、食品には健康的であることを求める。

品の高い自然食品を取り扱う食材宅配サービスのブルーエプロンなどが市場における足場を固めているほか、この世代の支持を得るため、オーガニック食品を使ったメニューを提供するレストランも増加している。

10. エコロッジ/エコツーリズム
この世代の多くは、環境保護を重視した宿泊施設を選ぶ。太陽光発電システムを設置していたり、排水を再利用したり、自然な方法で食品を入手したりしているロッジやホテルなどだ。

気候変動と食料安全保障は、この世代が環境に関して直面している課題だ。地球を受け継いでいく若者たちが、これらの問題に関与するのは重要なことだ。

地球規模の課題に取り組むクリントン・グローバル・イニシアチブとマイクロソフトが行った調査によれば、ミレニアル世代の76%が、親の世代よりも環境問題を重視している。また、彼らの66%は地球が温暖化していることを認めており、75%はその原因が人間の活動だと考えている。

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