take134「オデッセイ」

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  • 更新日:2016/12/02

リドリー・スコットが描く超ポジティブな火星生活!?

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「エイリアン」「ブレードランナー」など伝説的SF映画を放ってきたリドリー・スコット監督が、火星でのサバイバル生活に着目。そう聞いて、監督のかつての作品のようにダークな世界を想像したファンもいたはず。しかし完成した作品は意外にもコメディー仕立てだった!

人類による有人火星探査ミッションが嵐に遭遇して中止に追い込まれ、参加クルーは地球に帰還するが、暴風に吹き飛ばされ死亡したと判断された植物学者のワトニーは生きていて、一人だけポツンと火星に取り残されてしまう。この後、孤独と絶望の物語がつづられるのかと思いきや、ワトニーは開き直って火星生活を我流で楽しもうと決意する。中でも、彼が食料を調達するために専門知識を生かし、火星産オーガニックポテトの栽培にチャレンジする場面は、新鮮かつ前向きだ。果たして、火星で水を作ることなど可能なのだろうかと疑問に思うが、製作に協力しているNASAによると、ワトニーが水を作るために用いる電気分解の技術は、NASAの火星探査機でも実際に使用されているものだとか。また、同じく放射性同位体熱電気転換器を使って熱を発生させる方法も実用可能らしい。

やがて、物語は火星に住まうワトニーと、探索船の女性船長、NASAの長官、火星探査の責任者、さらにNASAの広報も巻き込んだワトニー帰還作戦へとシフト。そんな中、終始自然体をキープし、底知れぬ絶望感を屈託のない演技で体現し続けるマット・デイモンの無垢な個性が際立つ。誰もいない異星で躍動し、Fワードも連発する主人公に観客が共感できるのは、ひとえにデイモンだから。第73回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門の主演男優賞受賞も納得の適役だ。(日本での興行収入:35億円)

<映画うわさの真の相> 10数年前から火星に住めると断言巨匠には先見の明が!

SF映画の開拓者として知られるリドリー・スコットだが、かつて「ブラックホーク・ダウン」(01)のPRで来日した際、「今や誰もがSF映画を作る時代だから少々食傷気味」とコメント。しかし、ではSF卒業か?との問いに対しては、「火星に人間が住めるという実証をNASAが行ったらしいんだ」と応答。あの時の夢を実現させたのが本作というわけ。

Text=清藤秀人

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