日本人初の“夢の9秒台”達成 桐生を変えたコーチとライバル

日本人初の“夢の9秒台”達成 桐生を変えたコーチとライバル

  • 文春オンライン
  • 更新日:2017/09/16
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日本選手権4位からの大復活劇! ©共同通信社

日本人選手が9秒台の壁に跳ね返されるのを長年見続けてきた陸上担当記者が語る。

「8月の世界選手権の個人種目への出場権を逸し、友人に『悔しい。だけど、俺が日本人で初めて9秒台出すから』と話していたそうです」

予言通り、9日に行われた日本学生対校選手権の男子100メートル決勝で9秒98を叩き出した桐生祥秀(よしひで/21・東洋大)。その瞬間、会場は地鳴りのような歓声に包まれたが、陸連関係者はこう語る。

「今回の注目点は、日本選手権2位の多田修平(21・関学大)と桐生のどちらが勝つか。ただ、桐生はリレーで出場した世界選手権で左ハムストリングスを痛めた影響で、調整が万全ではなかったので、正直、記録はまったく期待していなかった」

レースは大方の予想通り、スタートが得意な多田が先行したが、中盤から桐生がスピードに乗り、抜き去った。

「最近の桐生は他のランナーに先行されると力んで負けることが多かった。それが今回は落ち着いて逆転できたのは土江寛裕コーチの存在が大きい」(前出・陸上担当記者)

東洋大入学当初は感覚派の桐生が理論派の土江コーチに不信感を抱き、口も利かない時期があったというが――。

「桐生には、力むと左手を握り、グーになってしまう癖がある。今年の春のレースで土江コーチにそれを指摘され、直後のレースで修正、向かい風でベストの記録が出た。9秒台が二人三脚の成果であることは、レース後の『陸上選手はタイムでしか恩返しできない』という桐生の言葉に表れています」(同前)

一方で、大舞台でのメンタルの弱さを指摘されてきた桐生だが、前出の陸連関係者は、こんな裏話を明かす。

「実は今大会のプログラムの表紙は多田だったんですが、桐生は、それが悔しかったようです(笑)。世界選手権にはリレーメンバーとして出場して銅メダルを獲得しましたが、多田の出場した個人種目はスタンドから観ていた悔しさもあった。余計なことを考えずに、とにかく多田に勝つことに集中したのがいい結果につながったのでは」

桐生が風穴を開けたことで来季以降、サニブラウンや多田ら、他の日本人選手が次々9秒台を記録する可能性は高い。日本短距離界は東京五輪で黄金期を迎えそうだ。

(「週刊文春」編集部)

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