『一球闘心』でやる!広島・新井、世界遺産・高野山で初「護摩行」

『一球闘心』でやる!広島・新井、世界遺産・高野山で初「護摩行」

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  • 更新日:2018/01/12

広島・新井貴浩内野手(40)が11日、和歌山・伊都郡の「高野山別格本山清浄心院」で護摩行に臨んだ。14年連続14度目となる今回は鹿児島市の「最福寺」から世界遺産の高野山に場所を変えて心機一転。炎の前で約1時間半、お経を唱えたベテランは『一球闘心』の金言も授かり、「護摩行をやらないと1年が始まらない。『よし、やるぞ』って、心がぐっと引き締まる」と気持ちを新たにしていた。

和歌山・橋本市の高野山のふもとから、険しく細い山道を車で約45分間走った標高800メートルの山の中。広島・新井が、吹雪が舞う世界遺産の地で護摩行に臨んだ。

「高野山には4度ほどきたことがある。護摩行は初めて。特別な場所だし、別世界みたい。雰囲気や空気も違う。素晴らしい場所でやらせてもらって感謝しています」

今回は鹿児島市の「最福寺」から場所を変更。師事している池口恵観高野山真言宗大僧正(81)が勤める「高野山別格本山清浄心院」に護摩堂が完成したことから、日本屈指のパワースポットに降り立った。

場所も変わり、過酷さも増した。約1時間半の間に、護摩木は昨年より1000本増の3000本が投入された。高さ3メートル、最大500度の灼熱の火柱の前で、声も焦がしながら「般若心経」や「不動明王御真言」を唱えた。着ていた袈裟は火の粉で無数の穴が空き、顔も腫れ上がったが、護摩行の後には恒例の金言も授かり、新井は「今年もきつかった。毎年よく続けられていると思う。肉体的にはトレーニングで引き締まるけど、心を引き締めるのは護摩行をしないといけない」と充実の表情を浮かべた。

色紙に記された言葉は『一球闘心』。「1球1球、心を込めて頑張りなさい。1球1球、粗末にしてはいけない」というメッセージが込められている。

昨季は100試合に出場し、打率・292、9本塁打、48打点でリーグ連覇に貢献。今月30日に41歳となるベテランについて、池口大僧正は39歳でMVPに輝いた2016年のシーズン前と比べて「今年はそれ以上の力が出ていた。気も声も出ていた」と断言。「50歳までプレーできる。10年はやれる」と太鼓判を押され、新井も「はい」とうなずいた。

「黒田さんも言ってたでしょ? 苦しいことから逃げたら駄目と。チームが日本一になれるように、1年間しっかり頑張ります。最高の1年にしたいね」

球団史上初の3連覇へ、34年ぶりの日本一へ。燃える男、新井がチームに勝利をもたらす。 (柏村翔)

★昨年には貴親方も

池口大僧正は、大相撲の元横綱日馬富士の暴行問題に関連してファンの注目を集めている貴乃花親方が、昨年、鹿児島の「最福寺」を訪れて護摩行をしていたことを明かした。「去年、貴乃花一門が来ました。親方は強かったですよ。微動だにしなかった。(気は)新井と同じぐらいある」。貴乃花一門は、今年も高野山で護摩行をする予定という。

★新井と護摩行

アニキと慕う金本知憲現阪神監督に同行して2005年に初めて護摩行に臨み、同年、本塁打王に輝いた。以降、14年連続14度目で、高野山は今回が初めて。阪神に移籍した08年も燃えさかる炎の前に座った。15年に広島復帰後も継続。16年には池口大僧正から「全身奉炎」の言葉を授かり、通算2000安打、同300本塁打を達成。19本塁打、101打点でチームを優勝に導き、MVPに選出された。17年には「一打成仏」「一守不動」の言葉を授かった。

高野山別格本山清浄心院(こうやさんべっかくほんざんしょうじょうしんいん)

天長年間(824〜834年)に弘法大師により草創され、本尊の廿日大師像は承和2(835)年、弘法大師により彫刻されたと伝わっている。徳川時代には上杉謙信ら諸大名が檀家となった。奥之院には上杉謙信霊屋一棟が、境内には運慶作の阿弥陀如来立像、中将姫筆の九品曼荼羅、当麻建立之図(いずれも重要文化財)などがある。周辺の高野山石道と建造物12件などが、平成16(2004)年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録された。

護摩行(ごまぎょう)

燃え上がる炎の前で願いを込めて唱える煩悩を炎と一緒に焼き尽くす修行。天台宗や真言宗など密教系の仏教宗派で行われている。「護摩」はサンスクリット語の「ホーマ」を音写したもので「物を焼く」という意味。護摩の炉に細長く切った護摩木を入れて燃やし、手に印を結んでお経を唱えながら、炉中に供物を投げ入れて本尊を供養し、一心に願いに思いをこらして祈る。紀元前2000年ごろインドで始まり、平安時代のころに日本に伝わったとされる。

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燃えさかる炎の前で一心不乱に真言を唱える新井(撮影・中島信生)

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