全米ベストコーヒー都市ランキング1位のニューヨークで進む「カフェのエンタメ化」

全米ベストコーヒー都市ランキング1位のニューヨークで進む「カフェのエンタメ化」

  • @DIME
  • 更新日:2019/05/27
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パーソナル・ファイナンス情報サイト WalletHub が2018年に発表した「The 10 Best Coffee Cities In America(アメリカのベストコーヒー都市ランキング)」で、スターバックスの発祥地であるシアトルを抜かして1位に輝いた都市。それはニューヨークでした。

The 10 Best Coffee Cities In Americaとは?

このランキングは、「人口一人当たりのコーヒーショップの数」から「一杯のコーヒー当たりの平均価格」まで、コーヒー愛好家にとって重要な14の指標を元に、アメリカの100都市を比較し、作られています。

ちなみにベスト10は以下のようになっています。

The 10 Best Coffee Cities In America

•ニューヨーク
•シアトル
•サンフランシスコ
•ポートランド
•ロサンゼルス
•ワシントンDC
•シカゴ
•マイアミ
•ボストン
•サンディエゴ
出典:https://wallethub.com/edu/best-cities-for-coffee-lovers/23739/

カフェ戦争が巻き起こるニューヨーク

このランキングが示しているように、ニューヨークには多くのカフェが乱立しています。マンハッタンを歩いていると1ブロックごとにカフェに出会う、と言っても過言ではありません。

SNS全盛期である現在、「インスタ映え」を訴求したカフェも続々出てきています。

例えば、今ニューヨークで話題の「Bluestone Lane」。

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コーヒー文化の中心地でもある「オーストラリア・メルボルン」にインスパイアされた、コーヒーチェンショップ「Bluestone Lane」。オシャレなインテリアと、アボカドトーストやアーモンド・オートミールといったヘルシーなフードメニューで、近年ニューヨークのミレニアル世代から支持されているカフェです。

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現在はニューヨークやワシントンなどを中心にアメリカで30店舗を展開しており、今後3年間で100店舗に拡大する計画を発表しています。

お洒落なインテリアの店舗、アイスコーンに入ったコーヒーなど

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出典:https://bluestonelane.com/

「インスタ映え」を訴求した店舗づくりや商品を進めています。

最近のトレンドは「エンターテイメントを提供するカフェ」

「Bluestone Lane」をはじめ「インスタ映え」を訴求したカフェが続々登場する中、最近のニューヨークのカフェトレンドは「エンターテイメント」にシフトしています。

1.ショーが上演されるカフェ「Felix Roasting Co.」

例えば、マンハッタンのSOHO地区に最近オープンしたカフェ「Felix Roasting Co.」

ここでは、カクテルのように美しいコーヒーをバリスタが目の前で作ってくれます。

先ずは、グラハムクラッカーが入った牛乳、エスプレッソショット、ダークチョコレートでドリンクを作ります。

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次にグラスにチョコやナッツでデコレーションをします。

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木材チップを入れたガラス容器に、グラスを入れ、管を通して熱を入れます。

その間に、マシュマロをバーナーで焼いた「スモア」を作っておきます。

そして、ガラスの容器内に煙が充満したところでフタを開け、スモアを乗せたら「Hickory Smoked S'mores Lattes(ヒッコリーの木材チップでスモークしたスモアラテ)」の出来上がりです。

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まるでショーのように鮮やかなこの一連の作業。

作品が完成するまで、バリスタが細かく作業工程を説明してくれたり、撮影がしやすいように考慮してくれたり、最後は極上のスマイルと共にコーヒーを差し出してくれたことが印象的でした。

「スモアラテ」はもともと冬の寒い時期や、夏のキャンプシーズンに飲むドリンク。「この時期にスモアラテを飲みそびれた人にも是非飲んで欲しい」というオーナーの想いで、期間限定で提供されています。

肝心の味も、ダークチョコレートと溶けたスモアによって、コーヒーがほどよい甘さになっており、とても美味しいです。

店内はグリーンとウッディを基調にした高貴なインテリアで、カフェと言うよりもバーのような雰囲気で、大人のためのカフェになっています。

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2.カフェラテが作られるまでを体験できる「Coffee Project NY」

イーストビレッジにあるカフェ「Coffee Project NY」では、マレーシア生まれのバリスタであるChi-Sum Ngaiが生み出した、革新的で遊び心のあるコーヒーを楽しむことができます。

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看板メニューは「Deconstructed Latte(分解したカフェラテ)」

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これは、エスプレッソ、ミルク、カフェラテがセットになったもので、3つのドリンクを左から順番に飲むことで、カフェラテがどのように出来るかを目で、鼻で、舌で体感することができるようになっています。

写真手前にあるのは炭酸水で、先ずはこれを飲んで口の中をキレイな状態にしてから3種のドリンクを飲んでいきます。

コクのあるエスプレッソ、搾りたての牛乳に味を近付けるため低温処理されているため甘みが際立った牛乳、甘味と苦味が絶妙なバランスのカフェラテ。それぞれのドリンクを味わうことができるカフェになっています。

カフェは「インスタ映え」から「エンタメ提供」へ

このようにBest Coffee Cityに輝いたニューヨークでは、単に味や見た目だけでなく、エンターテイメント性を訴求するカフェが続々登場してきています。

今回紹介した「Felix Roasting Co.」のコーヒーは16ドル(約1,800円)、「Coffee Project NY」のコーヒーは9ドル(約1,000円)と決して安いものではありません。

しかし、五感に訴えかけるサービス・体験を提供することにより、消費者に対して「それだけのお金を支払ってでも、そのカフェに行きたい」という気持ちにさせています。

店側が考案した商品を一方的に提供するだけではなく、消費者とコミュニケーションを取りながら商品を作ったり、その場所でしか体験できないことを消費者に提供することで、他のカフェと差別化していくことができるでしょう。

文/小松佐保(Foody Style代表)
一橋大学経済学部卒業。日本&シンガポールのブランドコンサルに勤務した後、食領域に特化したマーケティングコンサルとして独立し、アメリカ・ボストンへ。
会社員時代に生活習慣の乱れが原因で体調を崩したこと、ボストニアンの心身共にヘルシーなライフスタイルに感化されたことで、「食×健康」に関心を抱くように。
現在は、ニューヨークの世界最大の栄養学校Institute for Integrative Nutritionでホリスティックヘルスを学びながら、食生活やライフスタイルを改善するための情報発信やイベント開催などを行っている。

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