ゲイリー・オールドマンをチャーチルに変身させたのは日本人!【 第42回トロント国際映画祭】

ゲイリー・オールドマンをチャーチルに変身させたのは日本人!【 第42回トロント国際映画祭】

  • シネマトゥデイ
  • 更新日:2017/09/15
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チャーチルに成り切ったゲイリー・オールドマン - 映画『ダーケスト・アワー(原題)』より - Courtesy of TIFF

現地時間11日、第42回トロント国際映画祭で第二次世界大戦時の英首相ウィンストン・チャーチルを描いた映画『ダーケスト・アワー(原題)/ Darkest Hour』の会見が行われ、主演のゲイリー・オールドマンが彼をチャーチルに変身させた日本人特殊メイクアーティストについて語った。

本作は、第二次世界大戦初期の1940年、前任者の辞職により妥協案的に首相に選ばれたチャーチルが、フランスが負けつつあり、アメリカは参戦の意思を示さず、外務大臣からはヒトラーとの和平会談を求められる中、いかにして難局を乗り越えていったかを力強く描いたドラマ。

カメレオン俳優として知られるゲイリーは、本作でもその名に違わず見事にチャーチルを演じている。役づくりについて「歴史書を読むことは別にして、ニュース映像を見て聴いて、何がチャーチルをチャーチルたらしめているのかを理解することが始まりだった」と切り出すと、中でもアフリカで兵士たちとビールを飲んでいる映像がヒントになったと明かす。「彼らは兵士たちに尊敬の念を示していて、生き生きしていて、機敏で、65歳だったけれど30歳のように跳ね回っていた。瞳は輝き、いたずらっ子みたいなところがあるんだ。そこを出発点にして彼の人物像を立ち上げていったよ」。

そうして声、話し方、表情、動きなどをつかみ、毎日3時間の特殊メイクでチャーチルに成り切った。この特殊メイクは日本人特殊メイクアーティスト・辻一弘が手掛けたものだ。メガホンを取ったジョー・ライト監督(『プライドと偏見』)は「ゲイリーがカズヒロのことを知っていて、会いに行ってすぐに、彼ならゲイリーを変身させられるということがわかった。チャーチルに似せる必要はあるが、それを通して演技できなければならない。ゲイリーとチャーチルの正しいバランスを見つけるのが重要だった」と辻との仕事を振り返る。

「僕たちはそのバランスを達成できたと思う」と自信を見せるゲイリーは、「カズは魔法使いのようで、才能がある」と絶賛する。「僕たちは彼を引退から呼び戻したんだ。彼は映画業界に居たが、今はアートを作っていてね。だからこれをやってもらうためだけに、呼び戻したんだ」と直々の依頼だったことを明かした。

そんなゲイリー版チャーチルが、人々を鼓舞するために繰り出すスピーチはまさに絶品。脚本を執筆したアンソニー・マクカーテン(『博士と彼女のセオリー』)は「第二次世界大戦におけるチャーチルの三つの偉大なスピーチは、就任から4週間という信じられないほど短い期間に書かれた。どんなプレッシャーが彼を雄弁にさせたのか。彼は4週間で、自分自身を僕たちが知るチャーチルに変えたんだ」と本作で描いたものについて説明。「受け入れるのが難しいメッセージも、はちみつでコーティングされていればのみこめる。彼はユーモアと言語を、“仲介”とみなしていたんだ。彼はもともとジャーナリストで、たくさんの本を書いた作家でもあり、言葉が世界を変えると信じていた」とチャーチルの並外れたユーモアと言葉の力について語っていた。(編集部・市川遥)

第42回トロント国際映画祭は現地時間17日まで開催

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