ヤラセ、演出って言葉がバカバカしくなるほどクレイジーな番組『バチェラージャパン』が面白すぎる

ヤラセ、演出って言葉がバカバカしくなるほどクレイジーな番組『バチェラージャパン』が面白すぎる

  • @DIME
  • 更新日:2017/08/12

■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長

7月27日、個人的にアゲアゲな事柄が発表された。2代目バチェラーが発表されたのである。

「ナニ言ってるのこの人?」と思った方に説明しよう。

バチェラーとは、アメリカ発の恋愛リアリティー番組。容姿、収入、学歴と全てを持った独身男性(英語:bachelor)を25人の美女が奪い合うTVショー。

バチェラーと女性陣は、ラグジュアリーで非日常な空間で多くの時間を過ごす。各話の最後には、バチェラーが気に入った女性のみにバラを渡す公開審査。バラの本数は当然女性の人数より少なく、毎回1〜2人が番組からドロップアウト。回を追うごとに女性の人数は減り、最終話では1名となる。

そして、ここで初めてバチェラーから女性に結婚を前提とした交際を求めるのだ。

そんなバチェラーの日本版「バチェラージャパン」がアマゾンプライムで公開されたのが、忘れもしない2017年2月17日。

少し前に「松本人志のドキュメンタル」が終わり、僕はアマゾンプライムに少々飽きていた頃合いであった。「映画でも見ようかな」と画面を眺めていると、バナーに見慣れないバラを持った笑顔の男。これが1代目バチェラー久保裕丈と「バチェラージャパン」との邂逅であった。

若干の前知識はあったので物見遊山でクリック。当初は「あいのりとかテラスハウスみたいな感じでしょ」と冷やかし気分。しかし、1話の冒頭でもう夢中になっていた。ミイラ取りがミイラになってしまった訳。言い訳だけど「バチェラージャパン」は「あいのり」「テラスハウス」とは傾向が違う番組であった。

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上記した2つの番組は、雑にまとめてしまえば青春群像。旅や共同生活を通して、若者が恋、夢を見つけていく成長劇である。

代わって「バチェラージャパン」には、そんな青臭い要素は全くない。

表の目的は、玉の輿に乗りたい女性が久保さんを奪い合う。

裏の目的は、自己PR。女性陣の多くはタレント業。サバイブすれば、自然と名前を呼ばれる回数も増え、視聴者は名前を覚える。仮に結婚できなくとも、今後の芸能活動の潤滑油に。

云ってしまえば人間ブーケトス状態。掴めるものがジンクスではなく実益ならば必死となる。

愛や恋をテーマとした番組に、興味が薄い僕がハマった理由もソコ。

常にカメラは回っている常軌を逸した空間でコトは運ぶ。それが、メンタルをやられるギリギリまで出演者が追い詰める。この胃がキリキリする感じは「フルメタルジャケット」「プラトーン」「地獄の黙示録」といったベトナム戦争映画を見ている気分。泥沼な激戦を体感できる。

回を重ねていくごとに、久保さんを中心とした女性陣の人物相関図も入り乱れ。その様子は、ローラ・パーマーを中心とした相関図でおなじみの「ツイン・ピークス」に似ている。

久保さんが見せる様々な表情に女性陣が翻弄される。どれが本当の久保さんか分からなくなるストレンジな世界観に酔う。

つまり「バチェラージャパン」とは、一線を超えたイっちゃってる番組なんだ。ヤラセ、演出って言葉がバカバカしくなるほどにクレイジー。

25人の女性に囲まれている男性の構図、この絵力の強さったらない。これだけで一見の価値がある。美女をはべらしてハーレムをしたい(けど捕まりたくないから合法的に)といった浅はかな男の野望を叶えている様子に爆笑&リスペクト。

ホント見ていて「僕が学校の先生なら生徒に見せるのに」と思ったもん。世の中「金」「容姿」「金」

それを満たせば、合法ハーレムという夢も「現実のチャンスありまっせ」と教えてくれる。対して、女性も美貌を磨けば玉の輿チャンスも開ますぜ、と。

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ただひとつだけ文句がある。バチェラー久保さんの最後に残した女性。25人の女性のなかで、ほとんどの男性がファーストインプレッションで「この子が良い」って子を順当に選んだ。

回を重ねていくと、ピュア、学歴、美貌、家柄を兼ね備えた女版バチェラーみたいな子だと分かっていく。

しかも、その子にとって周りで行われいるバトルは対岸の火事。必死なアピールも特にせず、スルスルとサバイブし、最後に美味しいところをゲット。

才能は、必死なアピールに悠々と勝るっていう嫌な現実も見せてくれる。

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一見「バチェラージャパン」とは夢物語だが、よく見るとシビアな社会の縮図。人生の教材として使える強度がある。過激の向こう側から真実が見えてくるんだ。

話を最初に戻そう。2代目バチェラーに決まったのは、35歳の若さながらIT企業の幹部を務める、小柳津林太郎(おやいづりんたろう)氏。

幼少期をNYで過ごした後、帰国。その後、慶應義塾大学経済学部を卒業し、就職後は持ち前の語学力とビジネスセンスを生かし海外事業の立ち上げにも携わる。後輩たちにも親しまれているプロフェッショナル。

絵に描いたようなパーフェクトヒューマンである。

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ただただ残念なことは、シーズン2は2018年春より配信開始予定ってこと。約1年後か・・・、なかなか遠い。

「バチェラージャパン」、僕ならどう宣伝するか?

前述したが、「過激の向こう側から真実が見えてくる」って言うしかない。今はハデさとチャラさを売りに宣伝している。それの逆をいって、深い哲学がある教育番組と銘打って宣伝することをオススメしたい。

2つのパターンでCM作ったら、絶対に面白いと思う。

文/ヨシムラヒロム

1986年東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。
イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使、五反田コワーキングスペースPaoで週一度開かれるイベント「微学校」の校長など幅広く活動。
2016年3月に単著デビュー作「美大生図鑑」を上辞。購入したい方はコチラから

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■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長

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