1週間のうちたった1時間の軽い運動がうつ病の予防につながる(国際研究)

1週間のうちたった1時間の軽い運動がうつ病の予防につながる(国際研究)

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  • 更新日:2017/10/12
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ジョギングはもちろん、定期的に軽く外を散歩するだけでも心と体の健康に良いという研究結果は数多くされている。

これに関してまた1つ新たなる調査結果が届けられた。膨大なデータを解析した結果、週に1時間、何らかの運動をするだけでうつ病の予防に効果的なのだそうだ。

うつだから運動できないのか?運動しないからうつになるのか?

イギリス、オーストラリア、ノルウェーの研究者が参加した国際的研究チームは、1984~1997年にノルウェー人を対象にした大規模な健康調査「HUNT」のデータを調査した。

チームを率いた、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のサミュエル・ハーベイ(Samuel Harvey)氏によれば、身体の活動レベルとメンタルヘルス(うつ病や不安神経症)との関連を指摘する研究が増加しているという。

しかしこの類の研究には常に”逆の因果関係”があるかもしれないという疑問が付きまとう。つまり、そもそも心を病んでいるからこそ体を動かせないかもしれないのだ。

またそうした研究は、うつ病と不安神経症にそれぞれ異なるリスク因子と生物学的メカニズムがあるというのに、それらをひと括りにして扱うことがある。

研究チームが大規模な健康調査HUNTのデータを用いたのはそれが理由であり、運動・うつ病・不安神経症の関連性にまつわる不確定性を取り除くことを目的としていた。

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週1時間の運動が将来的なうつ病の発生率を低減させる

研究チームは、まず33,908名の健康な成人(体の病気・うつ病・不安神経症の証拠が一切ない人たち)のサンプルを用いて、大規模なグループの運動レベルのベースラインを求めた。

それからHUNTの9~13年後の追跡データを基に、運動レベルとうつ病・不安神経症の症状を判定するアンケートの結果との関係を解析した。

その結果、いくつもの潜在的な交絡変数(社会経済的地位、BMI、人口動態)を制御した後でも、まったく運動をしない人は、週に1時間以上運動する人に比べると、うつ病を発症する確率が44パーセント高いことが明らかとなった。

そこに因果関係があると想定すれば、週1時間の運動で将来的なうつ病の発生を12パーセント低下させられることになる。

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運動は激しくなくても良い、年齢や性別で効果は変わらない

これは日々のジム通いや激しいマラソントレーニングなど絶対に無理という人にとっても朗報だろう。運動の激しさとうつ病の予防効果との関係は見出されておらず、年齢や性別で効果が変わらないらしいことも嬉しい。

運動の心の健康への効果は毎週の最初の1時間で発揮されるのである。これならかなりの人にとって実行可能な目標だろう。

ただし不安神経症に運動効果はない

ただし、この嬉しい効果は不安神経症には当てはまらない。調査では、不安神経症発症の確率に運動レベルによる差異は認められなかった。

また重要な点として、若いうちからうつ病あるいは不安神経症を発症した人々がサンプルから除外されていないことが挙げられる。

すなわち、症状の中には再発したものも含まれている可能性があるということだ。このために、研究で明らかにされた予防効果が実際にはそれよりずっと大きい可能性もある。

いずれにせよ、今回の結果は他の研究のそれと一致したものである。研究は『American Journal of Psychiatry』に掲載された。

via:medicalnewstoday/nypostなど/ translated by hiroching / edited by parumo

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